カイロプラクティックとは

手技による人間本来が持つ自然治癒力を高める自然療法

「カイロプラクティック」は、ギリシャ語を用いた造語です。

「カイロ」は「手」、「プラクティック」は「技術(療法)」を意味しています。

カイロプラクティック療法とは、主に手を使い、筋や関節の痛みの緩和に大変優れている療法です。脊椎の歪みを整えることで神経機能の正常化をはかり、人間本来が持つ自然治癒力を高めていきます。カイロプラクティック療法は、世界90カ国でおこなわれています。手技による、薬物や外科(手術)に頼らない、人間本来が持つ自然治癒力を高める自然療法です。

カイロプラクティックの歴史と発展

カイロプラクティックは、アメリカの D.D.パーマー(D.D.Palmer)により、100年以上前に発見されました。パーマーの患者であり友人でもあったサムエル・ウィード(Samual H.Weed)によって「カイロプラクティック」と名づけられました。

 

D.D.パーマーは9年間の間、人間の病気の根源を研究していました。あるとき、雑役夫をしていたハービー・リラード(Harvey Lillard)が、17年間耳が聞こえないことを知り、どうしてその様になったかを聞くと「17年前のある日、窮屈な姿勢で身をかがめた時、何かが背中を走るような感じがして、それっきり何も聞こえなくなった」と答えました。パーマーはその時の状況に興味を持ち、リラードの脊柱を検査している時、椎骨に盛り上がり瘤が出来ているのを発見しました。


パーマーは、その椎骨をもとに戻せば聴力が回復するのではないかと考えました。リラードを説得して両手でその椎骨を押し込んだ瞬間、17年間失われていたリラードの聴力が回復しました。それは、1895年9月18日、世界で最初にカイロプラクティックが誕生した瞬間です。


D.D.パーマーのカイロプラクターとしての人生は、18年間と比較的短いものでしたが、カイロプラクティックの発展に全てを捧げました。その遺志は、息子B.J.パーマーに引き継がれました。そして、孫のD.D.パーマー3世の時に科学的に認められ、法制化されました。現在アメリカには認可されている18校の専門大学があり、「脊椎の専門家」として数多くのカイロドクターが誕生しています。

 

日本には、大正時代に紹介されました。カイロは人間の病を「部分」としてでなく、背骨と神経の関係を中心とした「全体」として捉え、骨格構造を整える技法です。現代の日本人の生活習慣を考えると、今後日本でもカイロプラクティックの需要は高まるでしょう。